介護職員は、それぞれの介護事業所にて業務に取り組むことが求められます。サービス利用者が満足できるサービスを提供するためには、個々のニーズをこまめに把握することが大事です。特に、利用者のQOLとADLについては、介護の質を大きく左右するポイントとなります。そのため、仕事の悩みがある場合には、自分だけで判断をすることなく、利用者本人からヒアリングをしたり、同僚にアドバイスを聞いたりして、利用者本位のサービスになるよう常に意識することが肝心です。また、QOLとADLの大切さを認識するには、ある程度の介護業界での実務経験や教育が必要となることがあるため、スタッフの人材育成に熱心な事業所を勤務先に選ぶことが大切です。
一般的に、利用者とスタッフの数のバランスが良い民間の有料老人ホームなどでは、QOLとADLに対するスタッフの意識を高めるために、定期的にミーティングや勉強会が実施されることがあります。このように職場の取り組みに関しては、介護系の求人サイトやアプリといったもので大々的に紹介されています。そこで、介護業界で就職をした後に、充実した教育を受けたい人は、就職活動の合間を縫って、気になる事業所のスタッフの教育制度の良し悪しをじっくりと把握しておくことが重要です。その他、経済面で少しでも余裕がある時には、各地の研修施設などで行われている専門家によるQOLとADLに関するセミナーに参加をすることで、スキルの向上に繋がるケースも珍しくありません。